メバリング向けラインのメリットデメリットについて
メバリング向けのラインでは,PE、ナイロン、フロロ、エステル といろいろな種類のラインが発売されています
ここでは私たちがしている相生近郊で釣りするラインを選ぶために参考になるような各種ラインのメリットデメリットをまとめました。
1.PEラインのメリット/デメリット
PEラインについてですがこのラインの最もメリットと感じる所は飛距離です。
ジグヘッドの重さが2g、3gを超えると他の3種類のラインと比べ圧倒的な飛距離を得ることが可能で、これはフロートリグやプラグゲームなどでもかなりのメリットになります。
ですが使うジグヘッドの重さ次第ではデメリットが発生する場合があります。
それは1g以下のジグヘッドを使う場合,ラインの比重が軽い事でジグヘッドの沈下がかなり遅くなること。
潮が速いポイントでこれをするとメバルが浮いていない限り釣ることが難しくなります。
メバルは潮の流れがある場所が大好きなので,浅い場所で魚を狙うには優れているのですが,少し深いレンジの釣りを行うときには,少し考える必要があります。
理由は水面に浮いているPEラインが上潮に引っ張られてしまいジグヘッドが浮いてしまうのです。対処としては0.3号以下のPEを使う、2g以上のジグヘッド、ボトムワインドなどで使われる5g以上のジグヘッドを使用する事でこれを回避する事ができます。
また軽いジグヘッドだと糸を緩めるような釣りをしてしまうと,何しているかわからなくなることです。
そして最大の問題はノット問題で、PEライン使用時には必ずモノフィラメントラインと結合が必要でこちらの結び方が億劫になる方もいると思います。細番手ではFGノットを結んでも大した強度も出ませんし、他の簡易ノットでも同じです。根掛かりの度に結び変えるのも面倒です。また,ボートメバリングしているときは,揺れるボートの上でノットを組んだりしなければならないために,慣れないと結びにくく,また,ルアーが水に浸かっている時間が短くなるというデメリットがあります。
PEラインでお勧めのラインは色々試してみましたが,【よつあみ(YGK) ライン 鯛ラバ カスタム PE ラッシュボーン WX8】です。価格と性能のバランスが素晴らしいと思うので,ぜひ一度使ってみてください。相生近郊のメバリングだと0.4号がベストマッチします。
2.ナイロンラインのメリット/デメリット
ナイロンラインのメリットですが表層付近でのジグヘッドの安定です。
そして,結束のしやすさ,ライントラブルの少なさには負けますが飛距離もそこそこ出ます。これらメバルが浮いている場合は非常に有効で安定したラインをトレースする事が可能になります。これも比重の軽さからくる恩恵です。
しかしPEの時と同じくメバルのレンジが深い場合には上潮が速い条件なとが発生してしまうとこれまた歯が立たなくなります。PEの場合は重量の重いジグヘッドを使用するなどして対処ができますが、ナイロンの場合にこれをすると一気にタックルの使用感が悪くなります。そしてメバリング向けにラインを選んでいるとどうしても3ポンドとかの細ラインになってくるのですが,PEなどに慣れていると,どうしても伸びがあるため,テトラ帯を責めたり岩礁帯を釣りするときにスタックが多くなってしまい,根掛かりが多発してしまいました。
そしてもうひとつはラインの吸水劣化でこれは使えば使うほどに寿命が短くなり細番手になればなるほど顕著に表れます。
ナイロンラインに関しては,たくさんの種類を試したわけではないのであまりこれがお勧めですと伝えることが出来ません。
3.フロロラインのメリット/デメリット
フロロラインのメリットですが比重の重さからくるレンジキープのやりやすさです。
ラインが重たい分水中にラインが入っていき上潮の滑りを突破させることが可能です。0.5g以下の超軽量ジグヘッドを使う時に他のラインと比べてもらうと圧倒的にレンジキープしやすいラインとなっています。またラインが緩んでいても重みであたりが出やすくPEのように『コンっ』とかいうあたりだけでなくなんか重いなーや潮の重さの感じが分かりやすいラインになっています。
デメリットですが固いフロロを使っている場合には巻き癖がかなりつきます。これらは夜間の場合にはバックラッシュなどのトラブルの元になるので釣りを開始する前に20メートルほど糸を出し、人に持ってもらうなどして切れるギリギリのテンションで回収をするとトラブル回避に繋がります。
また,飛距離が出ません。
ネガカリするとPEこれらはに比べると切れやすいです。これの対策のために一時期少し太めのリーダーを付けたりしていたのですが,結び替えの手間がPEと同様になってしまい辞めてしまいました。
また,プラグや縦に跳ねさせるジグヘッドの釣りには細糸の場合は向かないです。
ただ今の厳寒期のメバリングでは欠かせないラインで小さなジグヘッドを深めまで沈めて釣る釣りにはベストマッチします。
お勧めの銘柄は【クレハ(KUREHA) ライン シーガー R-18フロロリミテッド 】です。ちょっとフロロの中では高級ラインになってしまうのですが,一度使ってしまうと伸び感や結束強度など手放せないラインになると思います。糸の太さは 1.5~3ポンド
他のラインではシーガー R18 ライトロック 安くてもいいラインだと思います。
フロロは色々なメーカーさんを試してみましたがシーガー一択となってしまいました。
4.エステルラインのメリット/デメリット
エステルラインのメリットですが圧倒的な情報量です。
ロッドとの相性もあると思いますが軽量ジグヘッドを使った場合にも手元に来る情報量は他のラインを圧倒します。ただ硬いラインの為にごわつきが出てしまうために,どうしてもラインの号数を落としてしまうことと,ラインの先にリーダーを組む必要性が出てきます。
比重もフロロとナイロンの間くらいなので浸水率も悪くなくバランスのとれたラインだと思います。
しかし伸び率の少なさからドラグを締めた状態でのやり取りが出来なくなり一瞬の力に弱いのです。シーバスが混在するフィールドではかなり不安が付きまとうラインでドラグを緩め時間をかければ捕れなくはないですがドラグが緩いということは巻き癖の悪化にも繋がります。最近ではリーダーをつけなくても大丈夫なくらいの強度のエステルも発売されているようですが、やはり大型を狙う場合は不安が残ります。
また,飛距離が出ない,根掛かりにとても弱いなど相生近郊のメバリングポイントは岩礁帯など障害物が多い場所で釣りをするためどうしても,僕としては向かないという印象を持っています。
まとめ
メバリング向けラインの色々なメリット/デメリットをまとめてみました
メバリングのタックルは安くても最近のタックルだったら普通に釣れると思いますがラインとフックだけは少しこだわることで,操作性や釣果の差に結び付くと考えています。
メバルが口を使ってくれる場所にいかに長くルアーを置いておけるかが重要と考えています。船長は大体出るときはフロロのタックルとPEのタックルを合わせてもっていっています。状況に合わせて使い分けしています。
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